床の耐荷重性
日本のマンションは収納面積が少ないと言われているように実際、納戸を備えている物件はまだまだ少なく、あったとしても収納量もそれほど多くないケースがほとんどです。
マンションは戸建て住宅と違い、天井裏や床下のスペースなども限られているため、収納スペースを確保することは至難の技といえます。
こういった事情により、自然と部屋に物があふれてきてしまうことが多々ありますが、そんなとき気になるのが床の耐荷重性です。天井まで本を積み上げたり、グランドピアノを置いたりしたら床が抜けてしまうのではないか、と思ったりすることもあるでしょう。
しかし、コンクリート造のマンションの場合、その点はまず安心してよいでしょう。通常のマンション、オフィスでは1平米あたり、約300キログラム、図書館では約500キログラム、金庫室や医療機器などを置く部屋では1トンくらいが最低目安となっています。しかもこの目安は、一時的な短期荷重ではなく、長期にわたる荷重を意味します。
そもそも、それだけの重量のものを床に置いたらコンクリートスラブに影響が出る前に、畳やフローリング、カーペットがダメになってしまいます。和室に大型の本棚を入れる場合には、本棚の下にボードを敷くなど対応したほうがいいでしょう。
実は、部屋の耐荷重は場所によって全く違ってきます。本棚やオーディオセットなどを置くことの多い部屋の隅には床下に梁が通っているため、1トン近くの荷重に耐えられることになります。
荷重の不安が現実的になってくるのは、100キロを超える高級アンプを二段、三段に積み上げたり、その下に大理石を置いたりするオーディオマニアです。しかし、オーディオセットを部屋の真ん中に置く人がいませんからかなりと特殊な場合でも床は耐えてくれます。グランドピアノも重量が分散されますからまず大丈夫でしょう。
それよりも高級オーディオやグランドピアノでも問題なのは、床の耐荷重よりも搬入のほうといえます。搬入の必要性がある人は、あらかじめ搬入方法を確認しておく必要があります。そうしないと「買ったが入らない」というケースにもなりかねません。
ともかく、重量のあるものをおく可能性がある場合は、室内レイアウトを念頭に置く必要があります。このとき床下に梁が通っているか、を確認してください。図面を見れば一目瞭然ですので、販売元に聞けばすぐに調べてくれるでしょう。