避雷設備
地震の次に怖いのが雷であることは古来からの常識となっていますが、現在でもかなりの落雷の被害が出ています。雷に対する私たちの認識不足が原因といえるでしょう。
屋外で雷の予兆があったときに指輪などの金属を外すということが言われてきましたがこれは全く無意味なことになります。人間の身体そのものが導体になっているため、金属物質を外しても落雷の危険は変わりません。
室内での被害で多いのは、特に有線などの電話機、天井照明、テレビからの感電です。建物に落雷した場合、人体への直接的な被害ももちろんですが、電化製品が発火して火災にいたるケースもありますので特に注意が必要です。
落雷に際して、最も安全なのは自動車の中と言われています。雷が自動車を直撃した場合でも金属製の車体からタイヤを通して地面に流れてしまうからです。
建物の場合はそうはいきませんので、落雷対策がとられていなければなりません。
マンションの落雷対策としても、大別して「避雷針」と「避雷導体」の二種類があります。建築基準法で、高さ20メートルを超える建物には避雷設備の設置が義務付けられています。
このうち、避雷針は屋上に立っているので目立ちますが、避雷導体は屋上の外壁立ち上がり部分の金属製の笠木に仕込まれるため、概観上は全くわかりませんが、性能上では避雷針と変わりません。避雷導体は意匠設計者が「デザイン上、避雷針を立てたくない」と判断した場合がほとんどです。
どちらの避雷設備もそこに落ちた電気がうまく地盤にアースできているかどうかがポイントです。屋上に避雷針が見当たらなかった場合は、避雷導体が採用されているのか、アースはきちんととってあるのか、など販売業者に確認しておくとよいでしょう。